ページ

2015-12-03

闘病記 退院しました


本日、12/03 をもって予定通り退院しました。先程、ほぼ三ヶ月ぶりに家に帰ってまいりました。猫さんが覚えていてくれるかどうか心配でしたが、シャーもフーも無く頭をこすりつけて来ましたので忘れ去られてはいないようでした。

これで闘病記も一応お仕舞い。実際にはお家でのリハビリ(まあもう困らないレベルですが)と再発防止のための生活の始まりです。脳出血は再発率が高く、一説には五年で50%に達するのだとか。まあ、高齢によるものは仕方ないとして、生活習慣に依るところが大きい病気です。再発防止に勤しむのが初回の脳出血で生き残った人の義務っていうものでしょう。

また救急搬送、急性期病院、リハビリ病院のスタッフの皆々様、お世話になりました。ちなみに急性期病院は横浜労災病院、リハビリ病院は新横浜リハビリテーション病院でした。

2015-12-02

闘病記 後遺症


もう日常生活には支障が無く、(体力が回復すればですが)復職可能だ、というレベルに達したの、という判断で、明日退院となる訳ですが、一部後遺症は残っています。この病気(脳幹出血)やった以上、すべてが以前と同じということはありえない、と医者に言われたように、リハビリで相当回復しても直りきらないものが残りました。退院後の生活のためにも残った障害をリストアップしておこうと思います。

先ずはなんて言うのでしょうか、バランスをとる力、能力が低下して転びやすくなりました。そもそも最初は立って居られないレベルだったのが、普通に歩ける(但し外出時は転倒防止の為、杖携帯)までは復帰したのですがね。発病前に比べるとあきらかに安定性は低下しました。

それに、全般的に左側の体力が低下しました。ただどこそこが動かないとかは一切ありませんので、後遺症というより入院で体力が落ちたレベルでしょう。まあ、東京通勤の身には一番堪えることです。

顔というか口腔に麻痺が残りました。見た目には判らないレベルですが、口腔内、歯医者で麻酔した時のような状態です。ですが、食べるのには問題無く、別に涎を垂らす訳でも無いので、これは多少不快感が残っただけです。

目に複視が残りました。これも当初は眩暈が出る程でしたが現在は顔の正面および左側からは消えています。但し右後方を見ようとすると二重に見えて来ます。顔面麻痺のなごりで左目が追い付かないようです。まあ、これがあると運転難しいですね。脳溢血やった時には別途申請が必要になるらしいのですが、これがある限りは運転は無理でしょう。

と取り敢えずはこんなものです。ネットに書かれている脳溢血の予後の悪さから見れば、後遺症のうちに入れるのも躊躇われるレベルです。ただ退院後の生活で気を付けるべきポイントでもあります。

2015-12-01

闘病記 こんなに効くの?


退院控えた状態で贅沢かも知れませんが、リハビリってこんなに効くものなのか、という疑問がまとわりついています。現在、ちょっと見て判るレベルの後遺症は残っていません。良く見れば口腔の一部が麻痺しているのが判るかも知れませんし、右後方の視野が狭まっていまし、自覚症状としてはバランスが悪くなっているのですが、よほど観察しないと判らないレベルでしょう。

でも、救急搬送されての診断結果は脳幹の脳出血で、出血量も(CT画像からの推定)結構多かったようです。私はERまで運び込まれたところで意識を失いました。脳幹の脳出血と言われてカミさんがググったら(後で私もググったのですが)、恐ろしい記述の山です。曰く死亡率が高い(特に意識を失った場合)、曰く予後が悪い(後遺症が重い)、曰く社会復帰できる人はごく僅か。よくまあこれだけ物騒なことが書けたな、レベルです。それだけに私が意識を回復するまで、毎日見舞いに来ていたカミさん、心労が物凄かったようです。

さて、急性期を過ぎて意思が戻って見ると運良く生命維持系列の神経には麻痺はありませんでした。しかし最初は上半身を起こしていられるのは数分だけでした。病院食もベッドに凭れて食べていたのです。でもリハビリ始まって直ぐに上半身を起こしたままで居られるようになりました。最初は食事では箸が使えず、スプーンで食べていました。でも箸を使うのもリハビリのうち、と言われてこぼしながら箸で食べるようにしていたら、一週間足らずで普通に箸が使えるようになりました。

最初の頃は、車椅子で移動していました。最初からベッドからの移乗、トイレへの移乗はできましたが、掴むものがなければ立ち上がれませんでした。でも二週間程度で歩行器で歩けるようになり、一ヶ月後には杖で歩けるようになりました。最初の頃は、酷い複視(ものが二重に見える)で、目眩がしてくるため片目を眼帯で覆っていたのですが、いつの間にか正面については普通に見えるようになっていました(右後方を見ると相変わらずですが)。

当初の状況を思い出して見ると酷い後遺症が出ていたものですが、リハビリやっているうちに随分と軽減されてきました。リハビリって、ここまで効くものなのでしょうかね。患者本人がびっくりしています。周りには長いリハビリでもあちこちに後遺症残した患者さんが一杯いるのに、です。

理由の一つは麻痺の原因が神経の死滅ではなく一時的な麻痺だったのかも知れません。脳出血の後遺症は全部が全部、神経がやられたものとは限らない、のだそうです。もう一つの可能性は本当にリハビリが効いたケース。こちらのブログこんな記事にリハビリの最新理論の話が書かれていましたが、タイミングよく行なわれれたリハビリは劇的に効いてくるようです。時期的には、私のリハビリ期間に相当しますので、こっちの効果もあったかと思います。

どうやら、あちこちに、力が出なくなったり動きが悪くなったりしたところはあっても、動かなくなったり固まったりが一切無かったのがリハビリの効果を高めたようです。なるべく早い段階から取り敢えず動かしているのが効果的なのだとか。そうすると、安静期から手の運動の為にと手で握るボールを持ち込んでくれた家族に感謝です。