以前から読んでいた「ソフトウェア・メトリクスの栄光と没落」、番外編で計測値の意味についての考察の2回目です。結局のところ万能なメトリクスなんていうのは存在していないわけで、自分のプロジェクトに適用できるかどうかで判断するしか無いのですよね。そのための手法の紹介になっています。
ヒント1:マルチ・メトリクス(Multiple Metrics)
これは片っ端から試してみて使えそうなのを(自分のプロジェクトの状況を反映したものを)遣いましょうという、なんとも身も蓋もない手法です。ただ、実際にプロジェクトの度に全手法を試していたのでは負荷が重すぎるでしょうから、プロジェクトのタイプとメトリクスのマップみたいのがあるといいですね。
ヒント2:スペクトラム・メトリクス(Spectrum Metrics)
こちらは全部羅列する方向。たしかにデータは揃うでしょうが、そのデータを用意する手間、評価する手間を考えるとなんか無駄が多そうです。自動計測可能なメトリクスで揃えておくと実用性があるかもしれません。
以上でソフトウェアメトリクスの話は完結したようですが、結局、今このメトリクスが熱い!という手の話は皆無でした。どうも企業内に留まっているメトリクスばかりで、外部にまで出てくるメトリクスが無くなってしまっているようですね。まだまだ工学というよりも技芸、あるいはVoodooの世界にとどまっているようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿