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2015-11-01

闘病記 インナーマッスル


体のリハビリ、理学療法の方では、粗探しの結果、不具合が体のバランスを取る機能と左半身の筋力低下にあると判定されたようでした。そういう状況で最初に鍛えられたのが俗に「インナーマッスル」と呼ばれる、腰というか下腹部の筋肉でした。なんでも上半身のバランスを維持するための目立たないけど大切な筋肉なのだとか。ですが、直接には動かず、他の運動の余波でピクリ、といった感じで動く筋肉のようです。

理学療法士の指導のもと、なんとか動いた(らしい)インナーマッスルですが、この手の筋肉の動きには覚えがありました。遥か昔のことですが、中学時代の柔道の授業の、最初の練習でやらされた首上げの時のお腹の筋肉の動きでした。それを思い出しながらお腹の片隅をニュルリと動かすと、これが正解、リハビリ的には良い動きになっていたようでした、まさか云10年前の練習がこんなところで役に立つとは思いもよりませんでした。

こうやって理学療法でインナーマッスルを鍛えはじめたら、上半身の安定が良くなりました、立ち上がる座る動きが格段に楽になりました、歩行器で歩く時の歩幅が広がりました。そして左足での片足立ちができるようになり、歩行器無しでも(ふらつくので危ないのですがすが)歩行ができるようになりました。個人の感覚としては大進歩です。

翌週には歩行器前提ですが、病棟内の自律移動が許可されました。五週ぶりの自律移動で嬉しくて病棟内を10週歩き回りました(いきなり歩き過ぎだと怒られましたが)。翌週には病院庭への散歩も許可され移動範囲がいっきに広がりました。インナーマッスルは偉大ですね。

随分と動けるようになったおかげで、一人では危ないバランス練習の方は理学療法士の先生の指導で、まあ単純にできる体力回復の方は自主トレでとおい割り振りにしてもらって、以降ずっとバランス練習が(色々なかたちで)続いています。

で、インナーマッスルを鍛える運動ですが、カミさんや娘が美容のためといってやっている/いた運動そのままのものも結構ありました。身体のバランスだけでなく美容的にも大切なのですね。こうやって鍛えていると退院する頃には立ち居振る舞いが綺麗になっているかもしれません。


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