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2015-11-10

闘病記 ADLコーナー


病院のリハビリ室、ちょっとした体育館並のサイズなのですが、その奥ばった一角に和室風の建物(内装だけ)が据え付けられています。どうやら、日常的な動作を練習するためのもののようです。

和室では、床での移動や立ったり座ったりの訓練をやっています。お風呂もどきでは、患者さんが湯舟に入る訓練、確認をやっています。更には台所風の一角もあって、家事の訓練も行なっています。

病院の案内図を見たら、この一角はADLコーナーと書かれて居ました。あまり見かけない略語ですが activities of daily living の略で、日本語的には 日常生活動作 と訳されているようです。ああ、ちなみに良く似たネット業界用語の方はADSL(Asynchronous digital subacriber line)、ネット業界的にはこちらの方が見慣れた略語でしょう。

ADLはそこでやっていることまんまで、まさに日常生活でのあれこれの動作です。日常のありふれた動作ですが、麻痺した身からすれば、とても難しい動作になっています。私の場合ですと、湯舟には入れるけど出られない、和室の床に座れるけど、そこから起き上がれないという、なかなかに困った状態になっていました。

治療が病気になる前の生活を取り戻すというなら、これこそが治療の本筋っていうものでしょう。私の場合ですが、ADLコーナーでの訓練で湯舟から立ち上がれるようになりましたし、和室での立ち上がりも(少々不安定ながらも)できるようになりました。順当に以前の生活を取り戻しつつあります。

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