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2011年5月20日金曜日



議論のスタートポイントは日本での預金金利とそれが運用されている国債の金利差。どう考えても銀行に大量の預金しているのはおかしいのですが、世間ではそれが不思議になっていませんよね。実際、元本保証でさえ制限されているのに、大金を銀行に預けっぱなしにしている人って何を考えているのでしょうね。そういう暢気な人が一杯いるなら銀行は預金金利を上げようとはしないでしょう。


でも実際問題、国民レベルで金の使い方を考えたいか、といわれたら面倒でしょう。投げっぱなしで済むものがなにより、という感覚があると思います。ただ、それが国債に向かうのか、投信にむかうのか、程度の差しかないのではないでしょうか。


国、銀行による成長分野の一点張りが当たらなくなったのが長く続くデフレの元凶なのかもしれません。国やら銀行の一点張りが当たらなくなったのっていつ頃からでしょうね。考えようによっては、国の指導による自動車産業や電機産業の統合が出来なかったあたりで既に破綻していたように思えます。銀行についてはバブル崩壊が銀行による一点張りが大外れした結果ですよね。


少なくとも国の一点張りが信用されていないのは確かですね。また銀行もそういう意味では信用を失っているでしょう。しかしながら、これらに代わる受け皿が無いのも事実ではないですかね。どういう受け皿が必要なんでしょう。


2点かな。一つは日本の株式市場で個人の割合が低く、外国投資家の割合がかなり高い点。結果として日本のカビ式市場が国内事情ではなく国外事情で動くようになっているわけですよね。でもこれが金融自由化グローバル化の結果でもあるわけでしょう。美味しいところだけを取り分けることはできないわけですから。昔は、生保マネーとかが存在感ありましたが、今はもう存在感無くなっていますよね。金融自由化で国外の投資家が入り込んできたのに、国内の投資家が育っていないために、歪な状態になっているということでしょうね。

もうひとつは国債の話。国債は政府の借金ですが、国民の借金ではないですよね。現状、ほとんどが国内で買われているので、政府の借金、国民の債権でしょう。利払いも結局は国内に還流するわけで、ある種の所得再配分になっていうんじゃないですかね。気に喰わないのは実際上その利払いによる稼ぎがほぼ銀行に利益に成っているところですが。無論、個人がリスクを取って個人向け国債でも買えばいいのですけどね。これを若い人にツケを回しているという言い方は不正確でしょう。ただ、お金が銀行経由で国債にばかり流れているのは不健全でしょうが。でも、逆に考えると問題はお金が国債に向かっていることでは無いでしょう。その国債で借りた金で政府が何をやっているかを突っ込むべきじゃないですかね。政府が借金して老人にばかりばらまいているのであれば、まさに若い人にツケを回していることになります。逆に若い人中心の政策を取れば、(個人資産の大半を占める)年寄りから金をふんだくって若い人につぎ込んでいることになりますよね。であれば、国債に回っているを次世代へのツケと単純判断するのは危険じゃないでしょうか。


前回割合おおざっぱにしか話が出なかった国債の話の詳細化のようです。前回の記事に対するコメントへの解答といった雰囲気になっていますね。問題は金を貸している事自体ではなく、どうもその金の使い方がなっていないように見える点です。実際1990年あたらいから日本はまともに経済成長していません。ということは成長しない(で借金ばかり増える)企業に金を貸しているようなものですよね。その割に円が信頼されている(円高)のは消費税を上げる余地があるから。まあ、個人的にも消費税率は上がってもいいとは思いますがね。ただ消費税率を上げて税収落ち込んだ例がありますから、現状でどれだけ効果があるやら。なお、記事で30%とか書かれていますが、これはありえませんね。どうも経験則的にいって実効税率ベースで20%あたりが現実上の上限のようで、税率がそれ以上になるとこぞって税金逃れに力を入れるようになって税収が低下するようですな。

さて、円への信任がなくなると待っているのは円安とインフレ。ですが、円安インフレのどこが悪いのでしょう。円安になれば輸出系企業にとってはボーナスですよね。ここ数年で120→80円の円高で泣いている企業が多いことを考えたらむしろ高すぎる円の方が迷惑になっていませんか。また、インフレは実際に働いている人にとってはそれほど悪影響はでません。一方で資産で食っている様な人には致命的な影響を与えます。であれば若い人ほどインフレがよい影響をもたらすはずです。なんか見方が一方的というか、自分の商売の都合に合わせた我田引水的な雰囲気がたっぷりでしたね。

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